▲会場のルートヴィヒスブルク城(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
「最も不気味なティーパーティーがやって来る!
魔女やモンスターの諸君、とっておきの埃にまみれたコートで誰よりも怖くドレスアップしてやろう!」
2022年10月29・30日にドイツ、ルートヴィヒスブルクでハロウィンをテーマとしたロリータイベントを開催いたしました。
1日目はお茶会と即売会をメインとした内容、2日目はお城のツアー及びパンプキンフェスティバルへの参加です。
色濃い二日間、日本の皆様にもお伝えすべくレポートを綴らせていただきます。
ー1日目ー
▲メイン会場写真(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
天気は良好、日本よりは少し寒い気候でした。
まだ周囲のお店は開いていない朝の時間から、出展者やスタッフ、ファッションショーモデルが素敵に着飾って会場に集まります。
会場はとても広く、約70名(関係者を含むと100名以上!)の参加者が座れる席及び物販スペース、ステージ、ビュッフェ会場、ドリンクカウンターが用意されています。
▲ファッションショー他、演目で使用されるステージ
▲手作りのテーブル装飾(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
会場が用意してくださる食事のメニューだけでも十分に充実していそうだったのですが、これじゃ全然足りない!みんな満足できない!!ということで、主催のMelanieさんが追加で手作りしてきて下さったんだとか!
この量で足りないのか…という驚きと共に、かわいいデザインのお菓子に感激…!
▲Melanieさんとその手作りお菓子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
▲混ぜて色の変化を楽しめるウェルカムドリンク(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
さて、会場設営が着々と進んでいるところで、VIPチケットをもっている来場者の入場です。
入場のタイミングで、全員にウェルカムバック(入場特典)のお土産をお渡しします。
イベントのイラストがプリントされたウェルカムバックには、お菓子や参加ブランドの提供品、バスジェルなどが入っていました。
▲入場受付の様子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
VIPチケットは、通常チケットよりも早く会場に入れてお買い物ができたり、お茶会の特等席が予約できるチケットです。
お目当てのブランドや作品がある子は、このチケットを購入してお目当てのブースに一目散!!
みなさん、真剣な眼差しで、どのアイテムをお迎えしようか悩んでいます。
▲販売ブースの様子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
「絶対にこのワンピースと帽子をお迎えしたかったの!」
お目当ての作品をお迎えされた参加者はとっても嬉しそうで、なんと気づいたらその日中に会場で着替えてくれていました!!
見ていた私も嬉しくてたまりませんでした…!
▲MoonriseTheaterさまのOPとL'aristocratieさまの帽子をお迎えされた来場者
こちらは、VIPチケットのメンバーの集合写真!
みなさん、オリジナリティが輝く素敵なコーデですね♪
▲VIPチケットの来場者の集合写真(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
それから約1時間後、通常チケットの来場者も続々入場して物販エリアも大盛り上がり!
たくさんの来場者が作品を吟味してお迎えしてくれている姿に感激…!
日本のブランドの作品が海を越え、たくさんの方と「かわいい」という共通認識で繋がれていることが実感できてとても嬉しい気持ちで胸がいっぱいでした。
▲日本のブランドの作品をお迎えされた来場者
※たまたま目撃できた方のみにお声かけして撮影しています
物販エリアでは、日本のブランド約30ブランドだけではなく、素敵なヨーロッパ圏のブランドも立ち並びます。
それでは、ヨーロッパ圏のブランドの一部をご紹介!
▲ Amai Dreams(Instagram:amaidreams)
Amai Dreamsは、ドイツを拠点に活動しているブランドです。
誰しもが心の中に秘めている、時には甘く、時には苦い夢の世界。
それを表現した、夢のようなデザインとアートプリントが魅力のブランド。
素材にもこだわっており、どの作品も天然素材を使っているんだとか!
▲ Daydream Overture(Instagram:daydream_overture)
「夢をかなえるために必要なのは、ちょっとした想像力とちょっとしたノスタルジアだけ!
」まだ活動を初めて間もないブランド。
さまざまなシーンやコーディネートに合わせられるワードローブの定番を制作されているブランドです。
懐古な雰囲気がたまりません!!
▲AmaStacia(Instagram:amastacia_official)
中国とフランスを拠点とするゴシック & ロリータブランドです。
日本のロリータさんからの人気も根強いですよね!
ビクトリア朝ファッションや軍服といった古典的なファッションを現代的に再解釈したデザインのお洋服を制作されています。
エレガントなシルエットと精巧なディテールが魅力のお洋服ですが、日常生活で着用できるようなデザインになっているところも魅力。
洗練されたレディース服を専門とする、こだわりの裁縫師チームにより高品質のお洋服が実現されているんだとか!
▲TrivialFey(Instagram:trivialfey.shop)
ブランドコンセプトは「あなたはあなただけの物語の主役!」
TrivialFeyはドイツ発のブランドで、リボンやバッグ、ネックレスなど、存在感のあるユニークなアイテムやコーデの仕上げに使えるアイテムを豊富に取り揃えています。
お迎えした人の自己表現の糧となることを願って、さまざまなスタイルに合わせられる、カスタマイズ性を大切にしているんだとか。
▲Lady Sloth(Instagram:ladyslothshop)
Lady Sloth は、2012 年に設立されたポーランドのブランドです。
独自のプリントとレースを使用した包括的なフェアトレードファッションの制作に注力しています。
ハロウィンが一年で一番好きな時期ということでハロウィンモチーフのデザインを多く発表されているそうで、今回初参加のドイツのイベントなのにも関わらず Lady Slothのお洋服を着ている来場者がたくさんいらっしゃいました。
お買い物タイムが落ち着くと、みなさん自由に写真撮影。
外には本格的な照明がたくさん用意してあったり、それぞれこの為に持ってきた小道具を使用してとっておきの写真を互いに撮りあってました。
▲撮影している様子
▲来場者の写真(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
次はお茶会タイムです!
日本では、ファッションショーなどの催しと並行して行われることも多いお茶会ですが、ヨーロッパ圏での催しでは、食べる時間というのをしっかり用意するケースが多いのだとか。
全てのコンテンツをしっかり楽しもうという姿勢がなんだかいいですよね。
▲ビュッフェ会場の様子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
また、ドリンクはドリンクカウンターのお姉さんに注文することで、何杯でもいただけちゃいます!
そしてここで驚いたのは、ドリンクの種類です…!
日本のお茶会では紅茶が主流ですが、ここでは紅茶はもちろん、コーラやスプライトといった炭酸のドリンクやフルーツジュース、ビールまでありました…!(さすがドイツ!!)
▲会場の様子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
▲1テーブル8人で仲良く食事♪
お食事がひとしきり済むと、ステージ企画の司会者2人が登場!
挨拶をすると、参加者もそれに応えるように盛り上がります。
最初に行われたのは、くじ引き!
魔女の帽子の中にランダムに入っているくじを1人1枚引き、その色と番号で予め割り振られた景品をゲットできます。
一番多い色と番号は小さな景品、最後は2枚の1等賞が当たったので、当たった参加者はとても喜んでいました。
▲抽選会の様子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
ベストドレッサー賞はゲストのLady Slothが2名、日本からのゲストの山田と運営のAyaが1名、Melanieがもう1名選びました。また、運営2人からベストシングルドレッサーだけでなく、カップルや友達とテーマを合せてコーディネートしていた参加者も選ばせていただきました。
▲Lady Slothのベストドレッサー(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
▲山田とMelanie選出のベストシングルドレッサー(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
▲ベストカップル、トリプルドレッサー(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
最終的に選ばれたのはこの方達!
個性光るコーディネートの彼女たちは、小物も手作りしてきたりしていてその本気度とクオリティに拍手です!!
▲景品の受け渡し(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
Lady Slothは自社ブランドのお洋服等、運営並びに山田選出の受賞者には出展ブランドからの提供景品を渡しました。
ステージ上で抱き合って感謝を伝えていました。
続いては、個人的にも楽しみだったファッションショーです。
対面で即売会ブースに参加している現地のブランドはもちろんのこと、日本の参加ブランドであるMoonrise Theaterさま、HERHUMさま、Melanger Etrangerさまも参加してくださいました。
以下、ファッションショーの一部をご紹介。
▲Amai Dreams
▲Melanger Etranger
▲Loliya
▲Diana Alieva
▲AmaStacia
▲Moonrise Theater
▲HERHUM
▲Violet Fane
▲Lady Sloth
普段からGothic and Lolita Marketに参加してくださっている日本のブランドのお洋服も、いつもと違うモデルさんに着てもらうと、また新たな魅力を再発見できたようで私も嬉しかったです。
現地のブランドのお洋服は、どのブランドも様々な体型の方に着こなしてもらえるような工夫がなされているのが印象的でした。
日本ではまだあまり知られていないようなブランドも沢山あることに驚きでしたが、どのブランドも素敵なデザインばかりで今後チェックしたいですね!
そして最後は…イベント前に募集した日本のロリータについての質問に答えていく形のスピーチコーナー!
日本の皆様に回答いただいたアンケート結果を元に、Gothic and Lolita Marketの山田が補足や考察を加える形でスピーチをさせていただきました。
▲山田のスピーチの様子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
※コードが短かった為、運営のAyaと共に仕方なくステージ上に座ってます!笑
質問内容は、大きく分けるとどうやったら日本のロリータさんたちと友達になれるか?ということと日本のブランドやイベントについての質問が大半でした。
とっても興味津々で、映し出された資料の写真を撮ったり近くに寄って来て真剣に聞いてくれる子もいて、資料作りを頑張った甲斐がありました…!
そして、アンケートの回答にご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
スピーチが終わった後も、感想を伝えに来てくれたりツーショットを撮りに来てくれた子がいたりとその熱心さに感動いたしました…!
そうしてあっという間に初日が終了。
終了の時刻になっても名残惜しい気持ちで会場に居続ける方が多かったのですが、繰り返しアナウンスをして、みなさん「また明日ね!!」と帰宅していきました。
ー2日目ー
▲ルートヴィヒスブルク城前に集合する参加者(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
▲ルートヴィヒスブルク城前に集合する参加者
この日は、ルートヴィヒスブルク城(Ludwigsburg Residential Palace)の見学及びその庭園で開催されているパンプキンフェスティバルに参加しました。
ドイツに無傷で遺る最大のバロック式宮殿であるルートヴィヒスブルク城。
ヴェルサイユ宮殿をお手本にしてエーベルハルト・ルートヴィヒ公爵によって建設され、ドイツ最大にしてヨーロッパ最大規模のバロック宮殿です。
この日はよく歩くことが予想されたので前日よりも軽装の人が多かったのですが、前日同様素敵なコーデの方が揃います。
中には、ウェルカムバックに入っていた作品や1日目にお迎えされた作品をつけてくれる方も!
▲前日お迎えしてくれた日本の作品を身につける参加者
この日も引き続きハロウィンコンセプトのイベントだったので、ハロウィンモチーフのアイテムは早速コーデに仲間入りしてくれている子が多かったです。
さてさて、初めはルートヴィヒスブルク城内ツアー!
▲ルートヴィヒスブルク城内ツアー参加の様子(pipp様撮影 Instagram:pipparazzi_cosplay)
写真撮影不可なところが大部分だったのでこのレポートを読んでくださっている方には詳しくお伝えできず心苦しいのですが、豪華絢爛な装飾は、歩いて観ているだけでなんだか自分も高貴な存在になったように錯覚させられます。
しっかりお城を堪能したところで、次は博物館見学です。
宮殿内にはいくつかの博物館・美術館が入っており、今回はその中のモード博物館に訪問!
ここでは、18世紀から20世紀の服飾を手がかりに、3世紀間の流行の発展を例示しています。
▲博物館の案内板
ヒストリカルなファッションが好きな方は特に垂涎もののドレスやお洋服がたくさん…!
あまり歴史に詳しくない私でも目をキラキラさせて観てしまいました!
なんだかロリータファッションに通づるものを感じる場面もあり、このドレス◯◯のお洋服みたいだよね!と盛り上がったりしました。
こちらも残念ながら全館撮影不可だったので、気になる方はぜひドイツにご旅行の際に訪問してみてください♪
この後は、ルートヴィヒスブルク城の庭園へ向かいます。
宮殿の前後には、ヴェルサイユ宮殿をお手本にしたように、それに合わせたフランス式(平面幾何学式)の庭園が広がっています。
この日庭園で行われていたのは「パンプキンフェスティバル」
パンプキンフェスティバルは、その名の通り世界最大のカボチャ祭り!
今年のテーマは「熱帯雨林(Regenwald)」です。
現地で生産している500種のカボチャを使った造形、彫刻、展示のほかに、大きさを競う選手権、彫刻講習、カボチャカヌーなどのイベントが行われる催しです。
レストランもカボチャ素材のスープや名物マウルタッシェン、パンケーキなど特別メニューが用意されています♪
入場後は自由行動で、それぞれフェスティバルを楽しみます。
▲カボチャでできた蛇のオブジェ(Natalia Vizintini/naawie撮影 Instagram:_naawie_)
▲カボチャでできた蜘蛛(?)のオブジェ(Natalia Vizintini/naawie撮影 Instagram:_naawie_)
▲カボチャでできたオウム(?)のオブジェ(Natalia Vizintini/naawie撮影 Instagram:_naawie_)
▲カボチャでできたオランウータン(?)のオブジェ
▲大きさ(重さ)を競う選手権
なんと優勝は1100.50g!! 1トン超えです…
大きすぎると自重が支えきれないのか、溶けたような形になるんですね〜
▲販売されているさまざまな形のカボチャ
日本でも見るような形のカボチャもありましたが、捻って絞られたような形のカボチャやひょうたんのような形など、個性豊かなカボチャが販売されていました。
▲カボチャが敷き詰められた庭園(Natalia Vizintini/naawie Instagram:_naawie_)
▲このイベントにぴったりな秋の色味のコーデが素敵だった二人
▲集合写真
こちらは希望者のみの二日目集合写真!
なにせ広大な土地だったので巡り会えた人のみといった感じですが…笑
気づけばあたりは暗くなっており、充実した二日間のイベント、The banquet of Hexen and Menschenfresser "Süßes sonst gibt's Sauresは終了いたしました。
初めての大量の海外発送、日本から約19時間(乗り換えあり)のフライト、なかなか大変でしたがそんなことも忘れるくらい充実していて刺激的な二日間でした。
今後さらに国境を感じさせないくらい、交流やお買い物のしやすい環境づくりに努めたいと思います。
▲主催のAyaさんとMelanieさん
素敵なイベントを主催・お誘いいただいた主催のお二人、お手伝いしてくださったスタッフの皆様、お越しくださった来場者の皆様、出展してくださったブランドの皆様、このレポートを読んでくださった皆様、心より御礼申し上げます。
またお会いできる日を心待ちにしております。
Gothic and Lolita Market やまだ
ー今後のイベント情報ー
●2023/4/8(Sat) 8th Gothic and Lolita Market @WITH HARAJUKU HALL
100を超える様々なジャンルのロリータブランドが集結、コーデスナップ撮影もある東日本最大級のゴシック、ロリータ系即売会イベントです♪
●2023/4/30(Sun)GLM FREA MARKET2
GLM FREA MARKET、略して#GLMフリマ
ゴスロリマーケットが主催で、ゴシック、ロリータさんの為のフリーマーケットを開催いたします!
お洋服やアクセサーはもちろん、雑貨、食器、本、家具…心くすぐるアイテムが沢山集まります。
探し物がある貴方も、これからロリータ服を着たい貴方も、温故知新を求める貴方も、是非お越しください。
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